アンダーラインを引くのって、実は全然効果がない?!効果の出る・出ないの差

教科書にアンダーラインを引いて、ってのはほとんどの人がやったことあると思います。

でも、これって、やり方にもよるんですが、意外と効果ないんです。

アンダーラインがダメな理由

ダメって言うからには、相応の理由があります。

1.引いても覚えられない

まず第一に、アンダーラインを引いても、覚えられないんです。

もし、アンダーラインを引くだけで覚えられるのなら、みんなが全部の文章にアンダーラインを引くでしょうし、それで満点が取れるはずです。

でも、みんな覚えてないし、点数取れてませんよね。

ってことは、アンダーラインを引くだけではダメってことなんです。

2.勉強したつもりになってしまう

もう1つは、線を引くことで勉強したつもりになってしまうこと。

テキストにサーっと線引いて、「よし、勉強したぞ」って思ったりしてませんか?

それ、線引いただけで、どれだけ頭に入ってますか?

アンダーラインで「これ大事だ」って線引くと、何となく勉強した、やった気になるんです。でも、頭には入ってません。

勉強ってのは、「頭に入れること、覚えること、わからなかったものをできるようにすること」です。線を引くのは勉強ではありません

結果、勉強したつもりになってしまいます。頭に入ってないのに。

当然ですが、このままで行くと、本番で痛い目見ます。

3.線を引くのは、ただ読んでいるのと大して変わらない

勉強は、インプットとアウトプットの両方が大事です。

アンダーラインを引くのは、一見、「線を引く」というアウトプットに見えるかもしれませんが、それはあくまでテキストを読む一環でしかなく、インプットの段階なんです。

自分の言葉でなく、ただ書いてある文章をなぞるだけですから、見ているだけ、読んでいるだけ、ってのと大して変わりません。

そして、アンダーラインで目立たせたところは、「後でまた読むときに目立つ」以外のメリットはないですよね。つまり、読むとき(インプット)にしか役に立ってないんです。

線を引くだけではアウトプットが不在です。

読むだけじゃ、覚えられないですよね。

アンダーラインで覚える、って人もいます

中には、アンダーラインを引いて覚えるっていう人もいますが、やはり覚えられない人もいます。この差は何でしょう。

言葉にすると「アンダーラインを引く」なんですが、人によってやり方・考え方の差があり、その差が、覚えられる・覚えられないの差になって表れてきます。

アンダーラインは、引くだけじゃダメ

勘違いして欲しくないのは、アンダーラインを引くことが全部ダメなんじゃなく、引くだけで終わるのがダメってことです。

どんな勉強法でもそうですが、やり方によって、効果が出たり、出なかったりします。同じことをやっているように見えても、その人の取り組み方によって成果は異なります。

アンダーラインを引くのも同じで、人によっては効果がありますし、人によっては全く効果がないってこともあります。

じゃあ、具体的にどう違うのか、考えてみましょう。

ダメな例

  • アンダーラインを引くだけで終わる
  • 引いてる部分が長く、文章を丸ごと引いている
  • 気がつけばテキストの文章の半分以上がアンダーライン

そもそもテキストは、勉強するためだけに存在するものです。勉強に関係ない言葉(関係ない話など)は書いてありません。無駄なものがないのです。文章は全て、勉強に関係のあるものです。

なので、「これは関係あるから大事そうだ」という基準で線を引くと、文章全部がアンダーラインの対象になってしまいます。

テキストがアンダーラインだらけになっている人は要注意です。

この場合、文章全体に線を引くことになるので、まず覚えれません。

そんなアンダーラインには意味はありません。

いい例

  • 引くのは短い単語だけにする
  • 「この言葉が出る」というところだけ線を引き、アンダーラインだらけになってない

ラインを引く際は、テスト問題を意識し、「この言葉が問題に出る」というところだけ線を引きましょう。「線を引く=覚える」と考えているなら、本当に覚えるところだけ線を引くようになるはずです。

アンダーラインを引く単語を選ぶということは、テキストの文章の中でもどれが大事なのかという重要度を考えながら読むことになります。

そのため、ただ読んでいるだけのときに比べて読み方が深くなり、インプットの質が上がります。

また、線を引いた後に何度も読み返す際、線を引いたところを隠して即席の問題集にしてみたり、友達と問題を出し合ったりするときにも役に立ちます。

大事なのは、アンダーラインを引くときの考え方

アンダーラインを引くことだけでは、まず覚えられません。大事なのは、ラインを引くことではなく、どれが重要な言葉かを自分で考えて選び、覚えようとする意識です。

例えば、線を引いたところを指で隠してクイズにすることで、これは何だっけ?って思うようになれば、覚えようとします。

アンダーラインは、あくまで覚えるための最初のきっかけでしかなく、実際に覚えるターンはその次です。線を引いて終わるだけの人は成果が出ません

線を引いて終わるのではなく、線をどこにどう引くか、引いてからどう使うか。ここに頭を使うことが大事です。

そこが、アンダーラインで効果の出る・出ないの差になります。

自分の言葉で説明するときに必要な部分だけ線を引こう

勉強で大事なのは、どう自分の言葉でアウトプットするか、です。

学んだことを自分の言葉で説明・表現しようとしたときに、人間は頭を使います。

インプットが中途半端だと、自分の言葉にしようとしたときに「あれっ?何となくわかるけど、どう説明したらいいかわからない」ってなります。

ちゃんと自分の言葉で説明する(アウトプットする)ためには、しっかりとした文章の読み込み・理解(インプット)が必要です。

アンダーラインを引くのは、そのインプットの一環です。自分の言葉で説明するために、インプットをしているんです。そのために、このアンダーラインは本当に必要なのか?効果があるのか?ってことを考えてみてください。

そうすることで、「ここは本当に引かないとやばい」、「ここは別に引かなくてもいいや」という区分けができるようになってきます。

「アンダーラインを引いているけど全然覚えられない」って人は、一度やり方を見直してみたらいいですよ。

シェアする

フォローする