「勉強のやり方がわからない」
よーく耳にする言葉です。けど、これ言う人は勉強を全くやってないわけじゃなく、一応やってるんです。(やってるのにやり方がわからない、ってのは変ですからね・・・)
なので、この言葉は、正確には
「テストの点数を上げたい、でも、どうやって上げたらいいかわからない」
てな感じになるんです。
ま、「勉強のやり方を知りたい」ってのは、得てして「楽して点数を取れる方法を知りたい」ってのが本音なのかもしれませんが、そんな都合のいい裏技みたいなものはありません。
でも、効率よく点数を取るための考え方やコツはあります。
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今までと同じ勉強法だと、同じ点数しか取れない
まず、現状でどれくらい点数が取れているのかを考えてみてください。
例えば、
「いつも60点ぐらいかな~、いいときだと70点ぐらいだし、調子悪いと50点っていうときもあるけど・・・。でも勉強はしている。」
はい、いつも大体60点ぐらいですね。
じゃあ、考えてみてください。
今までその勉強のやり方で60点取れていたのが、急に90点になったりすると思いますか?
思いませんよね。
思わないってことは、今の勉強法で90点取れるわけがない、と自分ではわかってるんです。
その勉強のやり方は60点を取るための勉強であり、60点しか取れない勉強のやり方なんです。それを、今までずっと続けてきた。だから、今の点数は、今の勉強法をやっている以上、当然の結果なんです。それだけのことです。
60点のままでいいなら、そのやり方でいいんですが、もっと点数が取りたいなら、そのやり方じゃダメってことです。
まず、「今の勉強のやり方では、今までと同じ点数しか取れない」ということをしっかり認識することが大事です。
じゃあ点数を上げるためにはどうすればいいか?
そのやり方じゃダメ。だったら、やり方を変える、やっていることを変えるしかありません。
今までと同じことをやってても、同じ結果しか出ません。
じゃあ具体的にどう変えていくのか。
「点数が取れない=点数を取る実力が足りてない」ってことです。
足りないなら、補えばいいんです。
コツ1 量を増やす
単純に、勉強の量が絶対的に足りてない場合は、増やすだけで点数が増えます。
試験範囲の最後まで勉強が進んでない場合は、ちゃんと最後の方までやるだけで点数UPが期待できますよね。
「やってなかった問題集をやる」とか、「難しいからと飛ばしていた問題も全部やる」といったものも、量を増やすことになります。
1+1は何回もやらなくていい
但し、何でも量を増やせばいいというものではありません。
「できるもの」は、何回やっても意味がありません。
1+1を何回やっても、テストで点数が上がるわけではありません。1+1を1万回やっても、計算は速くなりません。1+1みたいに、自分がもうできるものは、何回もやる必要がないんです。
取り組むべきなのは「できないもの」です。
「量を増やすぞ!」と言って、1+1みたいなのをやる回数を増やしても、効果は全くありませんからね。
コツ2 やり方を変える、増やす
同じ教科書・同じ問題集をやる、と一口に言っても、そのやり方は人によって様々です。(だから差がつくんですが・・・)
例えば、問題集をやってて答え合わせをして、間違えた問題があったとします。
その後、どうしてますか?
- ペケだけつけて終わる
- 答えを写して書く
- 間違えたポイント、間違えた理由を探す
- すぐにもう一回解いてみる
- 忘れたころにもう一回解いてみる
ひとつの間違った問題に対して、どこまでやるか。これだけでもいくつかのパターンがあります。
もちろん、ペケだけつけて終わる人より、間違えた理由を考えたり、もう一回やり直す人の方が、高い点数が取れるようになります。次にその問題に出会ったとき、解ける確率が違ってきますからね。
もし今が、間違えた場合に答えを写しているだけなら、ちゃんと間違えた理由を考えてみたり、もう一度解いてみるとかするようにすれば、それだけで変わります。
他にも、
- 教科書は、何回も読んでアンダーラインを引いて終わっていたのを、アンダーラインのところを伏せて、自分でクイズにして解けるかどうかやってみる
- 単語を覚えるために、5回ずつ書いていたのをやめて、単語帳を作ってみる
- 教科書や授業で取ったノートを元に、再度ノートをまとめ直したノートを作る
など、やり方はいくらでもありますし、変えられます。
全く同じ教科書や問題集を使っていても、やり方はいくつもあります。当然、成果の出方も違います。
勉強のやり方を変えていくことが大事
勉強のやり方を変えるときは、今までとガラッと一気に変えてしまうのは不安でしょうから、まずは今までのやり方にプラスアルファしてみてください。
そして、自分で「これはいいぞ」と思ったものは続け、「いまいちだな」と思ったものはまた変える。
そうやって自分で「どうやったら成果が出るか」を考えて、無駄だと思うものはカットしていけば、自ずと自分に合った勉強法になっていくはずです。
成果を出すためには、自分がやるしかない
勉強のやり方を自分で考えてみること自体は、決して難しいことではありません。
ただ、それをいざやろうとしたとき、自分がやったことのないやり方だったりすると、「本当にこれでいいのか?これで点数になるのか?」と躊躇してしまうものです。
今までやってきたことにプラスして新しい何かをやろうとすると、「別に今までどおりでもいいんじゃないの?点数取れるかどうかわからないんだし」っていう考えに支配されたりもします。
でも、それはある意味当然な反応です。人間は変化を拒む生き物なので、誰しも、今までと違った新しいことをやるときは、躊躇するもんなんです。
でも、現実に成果を出すためには、そこで「やる」を選択しないといけません。やらなければ、今までどおりです。
勉強は、自分でやって、自分で成果を出すものです。自分でやるから成果が出るんです。勉強のやり方を考える際に大事なのは、自分で「これはいい、これはダメ」と判断していくことです。
勉強のやり方を知りたいなら、まずは自分で考えること、やってみること
勉強のやり方がわからない、という人は、そもそも自分でやり方を考えたことのない人がほとんどではないでしょうか。
まじめに勉強している人でも、やっているのは、学校で言われたようにノートを取るだけ、出された宿題をやるだけ、って人が多いんです。
勉強のやり方を自分で考え直すということは、やっていません。(だから、勉強してるのに点数が取れない、伸びない、っていう状況になるんです。)
「今やってる勉強のやり方だと同じ点数しか取れないから、さらに点数を取るためには、何をしたらいいかな?」と考えてみましょう。そして試してみましょう。
どんなやり方がベストかは、その人次第
どんなやり方が一番合うのかは、その人次第です。
どんなやり方でも、人によって合う合わないがあるので、これが絶対お勧めという勉強法はありません。
やってみて、合えばやってみればいいし、合わなければ違うものを試してみればいいんです。
そうやって、自分にとって効率のいい勉強のやり方を身につけていきましょう。