計算ミス・ケアレスミスの原因と対策 多い人必見!なくす方法、減らすコツ

算数や数学のテストが返ってきて。

「あー、ケアレスミスしたー!もったいない」

「またケアレスミスした、ミス多い・・・」

ってのは、よくある話です。テストで計算ミスをしてしまった!なんてのは、みなさん経験があると思います。

人によっては、

「私はミスが多い、どうやったら減らせるんだろう」

って悩んでる人もいるかと思います。

しかし、計算ミス、ケアレスミスなんてのは、やり方次第で減らすことができます。

ケアレスミスは減らせる

ケアレスミスの場合、「注意不足だった」の一言で片づけられてしまうことが多々あります。テストにおいては特にそうですね。

でも、注意不足で片付けていいのでしょうか?

ミスには必ず原因があります。問題を読み間違えたのか、計算のどこをどう間違えたのか、そこを掴まないといけません。そこから対策を行えば、ミスは減らすことができます。

ミスが減らないと言っている人の多くは、原因を把握しようとすることもなければ、対策も打っていません。「ケアレスミスした」の一言で片付けたり、体調のせいだとか、たまたまボーっとしてたとか、そんなので片付けてしまっています。

しかし、それでその後に、ミスが減るわけないですよね。また次に同じミスをする可能性は、極めて高いですよね。

ミスは、減らすための対策をしなければ、減らないんです。

人間がやる以上、ミスを絶対にゼロにするのは不可能です。でも、ミスをしやすいポイントというのはありますし、ミスをしにくいやり方も存在します。

対策を考えるなら、まずはミスの原因を調べて・・・ってなるんですが、その前に大事なことがあります。

それはケアレスミスなのか、それとも実力なのか

ケアレスミスを減らすには、まず、それが本当にケアレスミスなのか、それとも実力不足なのかを見極めるところから始まります。

ケアレスミスとは、

5+18=33

みたいなものです。

どうしてここ間違えた?って思えるのがケアレスミスです。

本当にケアレスミスなら、次やったときに間違えません。答えややり方を見なくても、やり直せば普通に解けるはずです。

そうじゃないものは、ケアレスミスではなく、実力です。

やり直したのに解けない、って場合は、何かが足りていません。それはミスではなく実力が足りてないんです。できないんです。認めましょう。

勘違いしている、もしくは、わかったつもりになっているので、次に同じ問題をやると、また同じところで間違えたり、他の部分で間違えたり、でもたまに解けてしまったり、というものです。日によってマルになったりバツになったりしますが、これは「たまたま正解した」というレベルなので、できるとは言いません。

実力が足りなくてミスっている場合は、まずテキストをしっかり読み、理解するところから始めましょう。

ケアレスミスの原因

ケアレスミスを減らすための話に戻ります。

数学のケアレスミスの原因としてよくあるのが、

  • 暗算ミス・・・単純な計算ミス
  • 転記ミス・・・書き写し時や読み取り時のミス(計算途中で+、-、カッコが消えた、等)

この2つです。

1.暗算ミス

計算問題でのミスは、楽をしようと暗算したり、途中の式を書くのを端折った時に起こる確率が高くなります。書かずに頭の中で計算する分、ミスりやすいんです。

一次方程式を例に挙げてみます。

x=3のとき、yの値を求めよ

5x+y=2x-2y-9

という問題があったとして、

5x+y=2x-2y-9
3y=-3x-9
=-18
y=-6

まで一気にやろうとすると、左辺で1回、右辺で2回、それぞれ暗算しています。答えは合っているんで、別にこれでもいいんですけど、ミスの確率は増えます。

暗算ミスを減らすための対策

暗算ミスを減らすには、単純に暗算する回数を減らせばいいんです。また、なるべく同時に複数の暗算をしないのもポイントです。

ケアレスミスを防ぐには、暗算を減らすのが効果的です。

5x+y=2x-2y-9
y+2y=2x-5x-9
3y=-3x-9
=-9-9
=-18
y=-6

計算を1つずつ書いていくことで、暗算の必要がなくなり、また、どの項が次の式のどの項になったかわかりやすいので、計算漏れが起こりにくくなります。

1行端折っただけで、計算ミスの確率はグンと上がってしまいます。

これくらいの計算はミスしない!という自信があるなら、暗算を入れて端折ってもいいんですが、ミスる可能性のある人は端折っちゃダメです。ケアレスミスする可能性の高い方を自ら選んでいるのですから。

計算を丁寧に1行ずつ書くことは、計算の流れを可視化するとともに、もし間違えた場合でも、後から見直したときにどこで間違えたがが分かりやすいというメリットもあります。

数行多く書いたところで大した時間のロスもありませんから、計算過程はなるべく残しておいた方がいいです。

暗算して書く行を減らすことより、間違いなくやることが大事です。計算の行を減らしても、点数には関係ありません。間違いなくやって初めて、点数になるんですからね。

2.転記ミス

もう一つ、ケアレスミスで多いのが、転記ミスです。+-の符号やカッコが計算の途中まであったのに、いつの間にか消えていた・・・というミスです。

例えば、こんな問題。

xの値を求めよ

3x+5=-10-(-2x)

3x-2x=10-5
x=5

解けた!と思ってしまいますが、1ヶ所間違えています。

3x+5=-10-(-2x)
3x-2x=-10-5
x=-15

これが正解ですね。

間違ってる方は、途中で-が1つ消えちゃってます。こんなんするわけない、と思うかもしれませんが、結構ありがちです。

こういったミスは、計算が長くなれば長くなるほど起こりうるものですが、マイナスをハッキリと書かないことによっても起こりやすくなります。

「-10」は見やすいですが、人によっては「-10」のような書き方をしている人もいます。

この小さいマイナス、気が付いたら途中で消えた、ってことがあります。もちろん、勝手に消えたらアウトですからね。

転記ミスを減らすための対策

対策としては、計算過程の文字を大きくすること。計算を書くエリアを広くすること。「-10」よりも「-10」と書いた方が、書き間違い、読み間違いを減らせます。広いスペースで大きな文字で計算した方がミスは減らせますし、書きやすいので頭が回りやすいです。

小さい紙や、問題の空きスペースなど、狭いエリアで計算していると、計算が長くなった場合に文字が小さくなり、計算ミスが起こりやすくなります。

多いのが、「-」の漏れです。途中まで「-」がついていたのに、いつの間にか消えていた、みたいなやつです。

「-10」を書いたつもりが、「・10」に見えてしまったり、「10」だけになってしまったり。書くスペースが狭いと、こーゆーミスが増えます。

計算の途中で1つでもミスると、当然ながら正解は出てきません。やってる計算が全部ダメになりますよね。

広々としたスペースで、文字を大きめに書くことで、自分で書いた数字や記号を読み間違えるというミスを減らすことができます。

テストでは検算をしてミスを減らす

検算、いわば逆からの計算です。

方程式の場合は、答えとして出てきたxの値を問題文にあてはめ、等式が成り立つかチェックします。

問題が、

xの値を求めよ

5x=2x-9

だとしたら、

答えは、x=-3

ってなります。

これが合っているかどうか検算します。

問題文のxに-3を代入すると、

5x=2x-9
5(-3)=2(-3)-9
-15=-6-9=-15

OK!

ってな感じです。

検算は、テストの時間が余ってないとできませんが、余ってればやっておきたいです。

ミスも実力のうち、と認識しよう

ケアレスミスを減らすために一番重要なのは、間違ったところをケアレスミスの一言で片付けないことです。実力がないのか、純粋なケアレスミスなのか。そこを見極めないといけません。

そして、間違ったところの原因と対策を考えること。じゃないと、また同じところでミスりますからね。

ただ、人間はミスる生き物です。数学ではありませんが、めっちゃ練習してるテニスの世界トップクラス錦織圭選手も、ミスります。絶対にミスらないという人間はいません。誰しもがミスるんです。

でも、ケアレスミスが多くて点数が取れないと思っている人は、それはケアレスミスではなく、実力なんだと認識してください。実力のある人は、ミスっても高得点を取ります。

高得点を取れないのは、それが実力なんです。うわべの点数はいりません。自分の実力、「できる・できない」を見極めることは、勉強の成果を上げるためには欠かせません。

ミスも実力だと認識して、自分に厳しくいきましょう。それがケアレスミスを減らし、点数を上げるコツになります。

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