勉強を始めるにあたり、考えておかなければいけない重要なもの、それは「目的」。
何のために勉強しているか、ということ。ここが意外と、考えられてないんです。
いや、考えてはいるんでしょうけど、返ってくるのは、
「いや、そんなの、将来のために決まってるじゃん。」
「なりたい職業につくため」
「行きたい学校に行くため」
という答え。
当たり障りない回答に見えますが、勉強の成果を上げるためには、もっと踏み込んで考えないといけません。
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目的をハッキリさせると、勉強のやり方(手段)が変わる
例えば、パイロットになりたい。
じゃあそのために今できることは?
- フライトシミュレーターやゲームで練習する
- 視力をよくするトレーニングをする
- 体力をつけるために運動する
・・・。
誰も本気でこんなことやってないですよね。これだけでパイロットになれるわけがありません。
パイロットなるためには、その手の学校行って、就職して、っていう流れになります。小中高でやる勉強と、パイロットに必要なスキル、資格は、全然関係ないです。
でも、パイロットになりたいから勉強する。
しっくりきません。
間違いではないですが、もっと直近の、目の前の目的にクローズアップしてください。
パイロットになるためには、専門の学校行かなきゃいけません。その学校の試験に受からなければいけません。受かるってことは、試験で点数取らないといけない、ってことです。
つまり、今、勉強をしているのは、教科書や問題集をやっているのは、その前にある試験を突破するため。
つまりは、
「試験で点数を取るため」
に勉強しているんです。
その先に、なりたい職業であったり、進学先があったりします。
だから、今やっていることは、その夢のためであることには間違いないのだけど、もっと直近の、試験に受かることが大前提であり、今の勉強はそのための勉強です。
ということをまず認識しましょう。
勉強の目的は、試験に受かること、試験で点数を取ることです。
勉強は、テストで点数取るため
受験勉強、資格取得のための勉強、色々ありますが、世の中の勉強のほとんどは、このためにやっていると言っても過言ではありません。
点数を取るため、です。
勉強するときには、「どうやったら夢を実現できるか」という遠い目的を考えるより、近くの「どうやったら点数を取ることができるか」を考えた方が、成果に繋がりやすいんです。
ちょっとした考え方の違いに思えるかもしれませんが、これをベースにすることで、やる内容は必然的に変わってきます。
例えば、「パイロットになりたい」という夢があるとして・・・
パイロットになるために勉強しよう
じゃあ、パイロットになるためには、
- 宿題をきちんとやろう
- 授業をちゃんと受けよう
- 運動もしっかりしよう
という考えになります。まぁ、普通ですね。
点数を取るために勉強しよう
じゃあ、点数を取るためには、
- 間違えた問題を二度と間違えないよう、答え直しをちゃんとしよう
- 単語帳作ってみようかな
- 問題集を何回もやろうかな
ここまで違ってきます。
勉強する内容、対象科目が同じでも、本人の考え方で取り組み方が変わってきます。
どちらが今求められていることかは、言うまでもありません。
そして、どちらが夢に近づけるか、具体的に階段を昇れているか。
後者の方が現実的で、夢を実現させる可能性も高くなります。夢は叶えるもんじゃなく、実現させるものです。
勉強の目的は、「本番」で点数を取るため
点数を取るため、
もっと踏み込むと、
本番の試験で点数を取るため
です。
学校では、中間テストや期末テストがあり、それぞれ試験勉強をしています。でもこれはあくまで、学校が途中でやってるチェックテストみたいなもので、あくまで本当の目的は、本番の試験です。
高校入試、大学入試、それぞれの本番のために、勉強をしています。
「本番で点数取るために、勉強をする」
「中間期末のために、勉強をする」
これもまた、やり方が変わってきます。
一夜漬けなんてのは、中間期末のためには何とかなるかもしれませんが、本番のために、ではないですよね。
本番で点数を取るためにどうすればいいか、考えてみましょう。
本番でマルを取る。
本番で点数を取るためには、「できる」力が必要
よく、授業では分かっていたけど、テストだと解けなかった。
あー、わかってたのに~
とか、よくあります。
でも、これは「できない」から、解けなかっただけです。
「わかる」けど「できない」んです。
「わかる」けど「できない」には原因がある
「学校の授業ではわかってたのに~」
「問題集でもやったのに~」
でも、テストで解けなかった。よくある話です。
でも、これでは、意味がありません。
なぜこうなるのでしょう。
それは、今までの勉強が、「ヒントを見ながら」やっていたからです。
学校の授業は、ヒントのオンパレードです。先生が教えながら、問題をやっていきます。
それでもって「解けた~、わかった~」。
これが学校の授業です。
宿題も、こんな感じでヒントを見ながら、教科書を見ながらやる人、いませんか?
でも、本番のテストは、誰もヒントをくれません。そんなものありません。
当然ですよね。
でも、本番と同じノーヒントの環境で問題を解けないと、本当に本番で解けるかどうかわかりません。
当然ですよね。
練習でできないことが、本番で急にできるわけがありません。
当然ですよね。
だから、本番でキッチリ結果を出すためには、本番を意識した、本番を前提にした準備・勉強をしていかなければなりません。
ヒントを見ながら問題を解いている人は、ヒントのおかげで解けるかもしれませんが、それは即ち、本番を意識してない勉強のやり方、本番で解けるかどうかわからない勉強をやってしまっています。
結果、できると勘違いしてしまっていて、できない。
これを「できる」ようにするためのポイントは、ただ1つ。
問題を解くときは、ノーヒント
常日頃から、本番と同じ環境を意識し、本番と同じ環境で問題を解く。つまり、ノーヒント。
ノーヒントでできて初めて、本番でも「できる」ってなります。
ノーヒントで問題をやってる人って意外と少ないので、ここを変えるだけでも、点数はグンと上がります。その分、勉強はハードになりますけどね。
でも、本番で点数を取るために勉強してるんですから、ノーヒントで問題やるのは当然です。教科書見ながら、ヒント教えてもらいながら、ってのは、本番向けの勉強じゃありません。
教えてもらうこと、ヒントをもらうことは、決して悪いことではありませんが、そこで終わってはいけません。ヒントありで問題を解いたときは、後からちゃんと自分で、本番向けの勉強をしましょう。